しらんQ誕生秘話 

 6月の初めだっただろうか、クリから「あのねぇ、ダンスのことだけど・・・」とメールが届いた。
 今思えば、それがすべての始まりだった・・・。
 それから何回か意味不明のメールのやりとりをしたけど、どうしても言いたいことがわからない。ついに私は「ダンスの発表会に出るんだったら練習するとこ紹介しようか?」と送ったら「ごめん、実は阿蘇会で余興にダンスしないかなって思って」って返事がきた。
 あ〜、そう言うこと!目的は阿蘇会だったのか。そう言えば約一年位ステージに立ってないし、やってみようかな。うん!もう阿蘇でもどこでもいい。クリと一緒にやりましょう!阿蘇会に向けて二人の行動開始となる。
 まずは曲。私の持ってるダンスミュージックの中から振り付けのイメージの湧く曲を2〜3曲選んだ。曲は「マリヤ、マリヤ」最初のマリヤ、マリヤ〜タ、タ、ターと手拍子を入れる振りが即浮かんだ。これは、いけるかも!
 途中、二人で社交ダンス風に組んで回るパートを入れてみよう。そのパートだけ未完の状態で一度クリと練習してみた。手の振りをあんまり付けてないから見てる人には簡単に思えたでしょうが、初心者の人には絶対無理なステップが入っていて、それも3拍子4拍子と途中で変える所があって、それに体重の移動もあるから背筋使って結構きついはず。
 なのにクリはへこたれない。それどころか、師匠、もう一度!と。さすが根性あるなぁ。よ〜し!と私も初回の練習で、すっかり調子に乗って、はまっていったのです。

 曲に振り付けにあとは衣裳。これも実は同級生O君の奥様がいらっしゃるお店で奥様のアドバイスを受けて恥ずかしがるクリに、取って置きのレオタードを試着させ「こんなの着れない〜。スパッツだけでいいですか」と言っても「下だけ買われてもねぇ。上だけ残っても売れませんから」と妙に納得するアドバイスに上下セット、購入してしまったクリ。私も同調して勧めたものの、あれは阿蘇会以外で普段に着れんしねぇと密かに同情した。
 衣裳決定!さぁ〜、それから林田君吉見君がギター演奏するというのを聞いて生演奏でダンスするのもいいかもと1曲は合同でしようということになった。
 しかし、それだけでは、ただのダンス。もう一味、いやもう一人ほしい・・・。いた!どこに?阿蘇に。パパイヤかきべが!彼を入れて「オリーブの首飾り」をしよう。これは皆で楽しく踊ろうと思って簡単な振りにしました。
 6月29日、吉見邸にて初の合同練習。その時プロデュースも兼ねている林田君に芸名を付けてもらうことにした。私の希望としてはイケイケガールズ、ダンシングクイーンズ等・・・。林田プロデューサーすべて却下。そしてこれっきゃないと命名されたのが・・・イブニング娘。うーん、100%満足しなかったけど取り敢えず「娘」という文字が入っていることに惹かれてOK!それならグループ名は、しらんQとすんなり決まった。ここにゴンチチ+イブ娘+パパイヤかきべ=しらんQ が誕生した!

 林田プロデューサーの命により「しらんQ」の宣伝をMLに送ったから、阿蘇会までには多少は知られてるかなって思ってた。しかし、それは甘かった・・・。
 8月19日、最後の合同練習の日。吉見君は、この時点では自分達のグループ名を「シャ乱Q」と連呼してた・・・マジで!
 そうそう例の未完成の二人で組むパートについて話を戻しますね。ここはクリが私をクルクルと連続回転させて踊ろうと考えていたのですが、一人で男性役を指導するのが、とても難しいとわかって断念。でもそれがよかった。阿蘇プリンスの舞台ではプロレス技は出来てもダンスの回転技は出来なかったでしょう。
 で、その未完のパートの振り付けに最後まで苦しんだ。不思議と夜中に思いつくんですよ、それが。忘れないうちにと音を小さく出して合わせてみる。いや、合わない、つながらない。それを繰り返して何とか出来上がった。最初は右バージョン左バージョンと複雑に変えていたのを踊り易いようにシンプルに改良していった。やっと完成した時は嬉しかったです!早くクリに伝えたかった。我ながらよく出来た振り付け構成だと自画自賛(笑)これは迷作だ。
 じっくり後で見てみたいと林田君にビデオ撮影許可したのに、セットしてなくて私達のダンスシーンは幻に終わりました。あ〜青春の一ページにと思っていたのに。でもビデオに残る以上に思い出になりました。

 しらんQのメンバー、ご協力有難う!
 吉見君、最初に聞いた時に比べたら随分上手になっていた!ゴンチチの演奏、袖で見てて胸が熱くなったよ(涙)快く練習場所を提供してくれて有難う!芸域を広げた、しらんQ一番の成長株。
 林田君、何回もイブ娘のダンスに付き合ってくれて有難う!飄々とした風貌と裏腹に次々と繰り出す仕掛けに同級生たちも、唖然。泣く子も黙る、完全無欠の必殺企画人。
 クリ、しごきによく耐えてくれて有難う!彼女の一番素晴らしいことはリズム感のよさ。一度教えたら音を外さない。一緒にしててとても気持ちよかった。おまけに本番に強かねぇ。容姿端麗HP担当、国際派ラテンダンサー。
 そしてスター、パパいやんカキベ。一人阿蘇で自主トレに励んでくれて有難う!高地トレの成果バツグンで身のこなしの軽いこと軽いこと。10年前に福岡のダンスコンテストで優勝した輝かしい実績の持ち主である。瞬時に、その曲の雰囲気を掴み踊りこなせる天才ダンサー。いつ出番が来てもいいように待っとってね〜。
 小道具に使用したマラカスの為、飲み代まで使ってくれた仲間たちにも感謝!とにかく一緒に集まって何度も練習したことが一番楽しかった。
 そして私達の未熟な芸をイヤでも見てくださった阿蘇会参加の皆様、厚く御礼申し上げます。
 さて、第2回公演に向けて只今、準備中であります。えー!!もう、よかって!?大変失礼しました。

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