おお、安東の街!

作詩:永嶋 寛延
1 想い出の山 美(うるわ)しく
春はさくらの 鎮江山(ちんこうざん)
東天閣(とうてんかく)に 見下ろせば
幼き日々の 愛の街
2 碁盤のような 街中を
今日も歩めば 学び舎の
煉瓦の色も 懐かしく
しばし 止((とど)まり 額(ぬか)づきぬ
3 鴨江(おうえ)の流れ 変わりなく
あふるる緑 眼に沁みぬ
船は近づく 新義州
岸辺の人に「安寧(アンニョン)」と!
4 夕焼け空に 鳥は去り
夕餉に人の 帰るころ
わが故郷(ふるさと)の 安東に
明星 宵に 煌めきぬ