恐怖の理科室事件 (投稿者:1-1林田愼) |
==========< 恐怖の理科室事件 >=========== それ」は、ある理科の実験が始まる前の休憩時間に、突如現れました。 いつものとおり、僕たち1組が理科室に入り池内先生を迎えようとしていたそのときでした。 「おーい、みんな!ちょっと来て!来て!」 彼の顔面が妙に土気色になっているのに、ただごとではないものを感じた僕たちは、「なんや、なんや」と一斉に彼が誘導する方向に走りました。 彼が誘導したのは、すぐ隣のトイレでした。 そして「それ」を目撃した者から次々と恐怖の言葉が発せられました。 何のことでしょう? はやる気持ちを押さえ、自分の番になるのをひたすら待ちました。「それ」を見た者たちの顔色は、確かに変わっています。ドキドキしてきました・・・。 ついに僕の番! そして見たのです! そ、「それ」を!! 「それ」の正体は、真一文字に便器に横たわる化け物みたいな「○ンチ」でした。体長およそ30cm。そして何よりもその太さに圧倒されました。 あ〜、そして何ということでしょう。 「それ」は確固たる信念をもって横たわり、毅然として自分を主張し、何事にも屈しない頑強さを有していました。美しくもありました。 それを目撃した僕は早速、当時習った円柱の体積の出し方「πr2乗h」で体積を出そうと、定規を取ってきて、鼻をつまんで実測し、算出して、みんなに報告しました。(喜々津先生ありがとう。役に立ちました) もし当時3組の赤井君が見ていたら、比重、粘度、抵抗、流速などの関係式を用い、なぜ流されなかったのかを物理学的に解明しようとしたでしょう。 いや、そんな数学や物理の話よりも「記録よりも記憶」(新庄じゃないって!)たくましく水を掻き分けて横たわるその勇姿は、30年経った今でも僕の脳裏に焼きついています。 現代の中年サラリーマン諸君! 最後に「これの発見者」、思い当たる人がいたら名乗り出てください。 まあ、こういう事件は「発見者」=「発出者」のケースもままありますけどね。 チャンチャン! by あにじゃ |