附中の誰も知らなかった秘話 その1 (投稿者:3−3 大場)

当時長崎では最強と言われていた附中器械体操部は、優勝すると次のご褒美をカツこと永山先生がみんなに与えてくれる約束だった。
 1:優勝=銀馬車でドンチャンさわぎ
 2:準優勝=東洋軒でお子様ランチ
 3:3位以下=その辺で水でも飲んどけ

見たこともない銀馬車のお姉さんに遥かな憧れを持っていた体操部全員が優勝に向けて猛練習に励んだのは当然のことだった。(特にアニジャこと林田君とイボタンこと西野君の意気込みは他を圧倒していた。)

中体連の結果は無残にも準優勝だったが、みんな東洋軒のお子様ランチのあと、浜屋の屋上の観覧車にのせてもらい、向いの銀馬車をはるか上の方からながめて、青春のロマンを成就させたつもりになった。

永山先生は2回廻って150円の観覧車が終点に近づくと「もう1回のりたかねー。」と言い出し、観覧車の係員がドアを開けると「兄ちゃん、もう1回のせてくれんね」と言って、なんと150円で3回乗ったのである。

銀馬車のはかない夢を一番強く持っていたのは、あるいは永山先生だったのかもしれない・・・・・。

永山先生。ごめんなさい。この話は体操部の秘密でした。

【証拠写真:あにじゃ提供】