九重山行
10月26日(日)、所属している「アルト山の会」が主催する九重山行にコンタン、ノセ、ノセのアマチュア無線の仲間(香月さん)を誘って行って来ました。
玖珠川の源流部となる沢沿いに坊がつるへと向かう行程でしたが、私もこれまで九重には毎年のように登っていますが、コースは始めてでした。
日帰り山行だったため、稜線や山頂を踏むことがないというのもこれまでの登山経験では始めてのケースでしたが、秋山でこれほどの好天に恵まれ、小春日和と言った陽気だったのもあまり記憶にありません。
久住山から中岳といった主たる山々が並び立つ主稜部、黒岳の原生林、大船山の段原付近と、九重は場所により様々な顔を見せますが、今回のコースは鳴子川の渓谷美という黒岳の原生林にはない魅力が加わり、紅葉と沢のコントラストは実に見事で、時折聞こえてくる鳥の声もあって、時間的には短かったもののなんとも贅沢なコースでした。
終点となった坊がつるを訪れるのは十数年ぶりでしたが、これまでに登ったコースと異なり、さらにススキの草原を抜けて行くせいか、坊がつるがこれまでになくひろびろと感じました。
坊がつるから見る平治岳や大船山、三俣山等の山々は、深田久弥が日本百名山の中で使っていた「九重共和国」という言葉にふさわしく、九州でこれだけ闊達で鷹揚な雰囲気を持った山は九重以外にはありません。
ただやはり残念だったのは日帰りで時間が限られるため、やむを得ないとは言いながら、これだけの好天に恵まれながら、目前にそびえる大船山の山頂に立てなかったことで、段原付近や山頂からの眺めは素晴らしかったと思います。
次回は念願の法華院温泉に泊まり、ゆっくり山頂歩きを楽しみたいと思います。
2003年4月5日 最上 泰秀(5組)
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