附中の誰も知らなかった秘話(その3) (投稿者:3−3 大場)

それはたしか3年生の修学旅行の第1泊目のことだった。

ぼくたちは、新しいクラスの仲間たちともずいぶん仲良くなり、中学生最後の楽しい思い出作りに修学旅行を満喫していた。
山下湖畔荘の快適な部屋に4〜5人づつ入ると、喜々津先生が「男子は女子が風呂に入ってそのあと1時間してから風呂に入りなさい」と言ってきた。250人もの大人数だったために男子は間をズラして男風呂と女風呂に別れて入るようになっていた。
ぼくたちは山下湖に沈む夕日を見ながら明日の日程などを話していた。
その時、廊下から「おーい!女風呂の廊下の窓から見ゆっぞー!」と声が聞こえた。

ぼくたちがその10秒後に廊下に飛び出したのには何の躊躇もなかった。その情報はあっという間に男子全員の部屋に広まり、廊下はなんと150人にも及ぶ大集団で埋まった。

男子という男子は全て参加していたであろうと思われた。超マジメで知られていた赤井君も入っていたのだから、間違いない。赤井君もその頃から「宇宙の神秘」に興味をもっていたのは有名だが、思春期でもあり「女体の神秘」にはもっと興味をもっていたのだろう。

ぼくたちはデバガメ軍団となり廊下を突き進んだ。あともう少しでその窓にたどり着こうとした時、最前列の歩みが止まった・・・・・。
そこにはあの某女性の先生、☆○先生が仁王立ちしているではないか!ぼくたちが今から何をしようとしいるかは先生にはちゃーんとわかっていた。「コラ!!!あんたたち!そんげんハダカば見たかとなら、私んとば見せてヤッケン!」

ぼくたちは「キャー!助けてー!」と叫びながら部屋へ戻った。「あー、おそろしかった。もうこりごりバイ。もう少しでこわかもんば見るとこやった」

これ、ホントのはなし・・・。おしまい。